2016/10/21号掲載
難関大学合格を目指そう!!
会津学習塾連盟教育情報 平成28年・10月号
1.大学(4年制)進学率の全国平均が60%を越える時代
現代は科学技術などあらゆる面で高度化した時代です。そんな現代社会がいろいろな面で豊富な知識や教養を持つ人材を求めるのは当然のことです。そのことを理解している人たちが多数いるので、年々高校卒業者数が減少しているにもかかわらず、今年のセンター試験の受験者数が過去最高を記録したのです。更には、就職活動が厳しい首都圏などでは大学進学率が70%を超えている都府県もあります。
2.難関大学を目指す理由
現代は高校卒業者数が年々減少し大学の定員総数より入学希望者総数が少ない『大学全入時代』と言われています。そのため、進学した大学により身につけた知識・教養の質・量ともにかなりの差が生じています。現代社会が大学卒業生(新社会人)に求めるものと実際の卒業生との間にかなりの差があるのです。その差が極めて少ない難関大学の卒業生の就職活動(自分のやりたい職業に就く)はスムーズに進む傾向があります。それが難関大学を目指す理由の一つになっています。
3.大学入試制度の変更点
まず、センター試験が無くなることで入試が楽になるという考え方は間違っています。今回の制度変更の目的は、現代社会の変化の速さに対応できる人材を育成することだからです。例えば英語の場合『読む・聞く・書く・話す』の4技能全てを評価するテストになります。日常会話に英語を用いない高校生にとってはとても高いハードルです。
2020年からの実施を予定している『大学入学希望者学力評価テスト』の内容は現在のセンター試験と比較をしてもレベルの高いものになるでしょう。それは知識を問う問題に加え論理力・思考力・創造力・表現力などを問う問題も追加されるからです。つまり、『本当の頭の良さ』が検査されるのです。
4.受験対策
『1年間一生懸命勉強をして東大合格』というテレビ番組や成功本などがあります。それは、生徒に対して全てのカリキュラムを立てしっかり管理し特訓できる私立高校や毎日優れた家庭教師が指導するような特別な場合に可能なのです。
つまり高校入学と同時に受験を意識した勉強『基礎を確実に理解する勉強』をしていない限り『3年生になってから・部活が終わってから勉強する』というのでは遅すぎるのです。
5.大切な小・中学生時代
『基礎を確実にする学習が大切』であるのは衆目一致の事実です。しかし高校1・2年生の基礎の内容を自分だけで確実なものにするには中学時代の数学を理解する理解力、国語の文章を読み解く読解力、英語の文章を読むための文法力・単語力、全ての教科で辞書を引いて解決する解決力などが必要です。また、小学時代の漢字や計算の練習をするときの集中力、勉強が大切なものであるという学問に対する真摯な態度を身につけることも不可欠です。
つまり『小・中学生時代の生活の仕方が学力の基礎を作る』のです。
6.現代が求める学力
現代は日々新しい技術が開発され、大学で学んだ内容も数年たつと陳腐なものになるほど変化の激しいものです。その激しい社会で生きていくための新しいことを学ぶ学習力、問題発生時の解決方法を見つける思考力・判断力、自分の考えを他者に理解させ協力を得る表現力、既知のことから新しいことを考え出す創造力などが求められています。しかしこれらは基礎的な知識の上に成り立つものであることをしっかり理解しておくことが必要です。
会津学習塾連盟はこの変化の激しい現代社会での「生きる力」を身に付けさせることを目標の一つとしています。