2016/8/19号掲載
岩合 光昭さんに特別インタビュー!!
NHKBSテレビ番組「岩合光昭の世界ネコ歩き」などで知られる、動物写真家の岩合光昭さんの写真展「やきものの里のネコ」が只今喜多方市美術館にて好評開催中!!なんと今回は!クイックで岩合さんの特別インタビューが実現!作品に込められた想いや、ネコちゃんの魅力などをお伺いしました!
=Information!=
喜多方市美術館企画展
『岩合光昭写真展 やきものの里のネコ』 9/4(日)まで開催中!
場所/喜多方市美術館(水曜日休館) 時間/AM10:00~PM6:00
日本各地の陶芸の町に暮らす「やきものの里」のネコたちのすがたを約60点の写真で紹介します。懐かしい日本の情景と、ヒトと寄り添いながら暮らすネコたちの豊かな表情をご覧ください。 詳しくはホームページ、または下記お問合せまで。
〈お問合せ〉 喜多方市美術館 TEL.0241-23-0404 喜多方市字押切2-2
=Profile=
1950年東京生まれ。19歳の時に訪れたガラパゴス諸島の自然の驚異に圧倒され、動物写真家としての道を歩み始める。以来、地球上のあらゆる地域をフィールドに撮影を続け、アフリカ・セレンゲティ国立公園に1年半に渡り滞在して撮影をした写真集「おきて」は、世界中でベストセラーとなる。
また、独特の色やコントラストを持ち、想像力をかきたてる写真は、ナショナルジオグラフィック誌の表紙を2度飾るなど、全世界で高く評価されている。最近はライフワークともいえるネコの撮影にも力を入れており、NHKBSで「岩合光昭の世界ネコ歩き」が好評放映中のほか、写真展「ねこ歩き」が日本各地に巡回中。
※岩合光昭公認サイトより
ネコは自然を感じ、自然と共に生きる。
だから、本来の自然で自由に生きる姿が魅力的。
豊かな自然の中で育った会津の人にも同じ魅力を感じます。
ーなぜ「やきものの里のネコ」なのですか?
きっかけがあれば教えてください。
撮影で日本全国の都道府県を歩いていると要所要所で焼き物を見かけて、そこでネコと出会うチャンスが多くありまして。
「ひょっとしたら、やきものの里のネコだけでまとめられるかな」と思ったことがきっかけでした。
ーモデルのネコちゃんたちとは、
偶然出会ったのですか?
そういう場合もあるのですが、テレビの撮影などスケジュールが決まっている場合は事前にリサーチもします。ただ、外で撮影していると野良ネコと偶然出会ったりするので、その時はすごく楽しくなってスケジュールをずらすことも…(笑)
ー夢中ですね(笑) 岩合さんを夢中にしてしまう、
ネコちゃんの魅力とはなんですか?
1番は、わからないというところ。神秘さです。行動が読めないところや、動きのしなやかさ、美しさですね。もうね、あげたらきりがないくらい、たくさんの魅力があります。
ー動きが読めない自由さ。わかります。そんな自由な
ネコちゃんを上手に撮影するコツを教えてください!
コツは「光」です。お家の中では光が入ってくる窓のそばで撮影すると立体的に見えます。それと、ネコを動かすのではなくご自身が動くこと。ネコは速い動きが苦手なのでゆっくり動いてあげてください。1番のチャンスは、ネコから「撮ってよ」「シャッターチャンスだよ」と言わん
ばかりの仕草を見せる時があります。その時はとても高い確率で、自分が気に入る写真が撮れますね。
ーネコちゃんに合わせて撮るのですね?
はい。自分を忘れて全てネコの事を考えます。自分が“こういう写真を撮りたい”と思うのではなく、ネコの動きに沿ってカメラも動かす。ネコの事を無視してしまったら良い写真は撮れません。ネコの機嫌次第、「ネコ様次第」です。
ー岩合さんにとって「ネコ」とはどういう存在ですか?
“生きる上でのパートナー”です。テレビ番組を始めてからはとくに、ネコの事を考えない日がないので、自分でもちょっと怖いくらいですね(笑)
ーなるほど、深い“ネコ愛”を感じます!さて、現在岩合さんの
写真展が喜多方市美術館で9/4(日)まで開催中です!
こんなところを見てほしいな、と思うところはありますか?
まずは写真1点1点を楽しんでいただきたいです。そして、その中で「私、この写真が好き」というお気に入りの写真を見つけて、なぜ好きなのかを考えてみてください。考えていただくことが、ご自宅やご近所のネコを思い、見直すきっかけになればいいな、と。あらためて写真を見ていただくと、よりネコの事を考えてもらうチャンスになるんじゃないかと思うんです。“ネコってこんなに素晴らしいんだ”と気づいて、そして身近にいるネコの事を大切にしていただければいいな、と思います。
ーありがとうございます!
最後に、会津の皆さんにメッセージをお願いします。
会津のネコはワイルドなコが多い気がします。山に囲まれ、広い空や雲が流れるところを見て育ち、自然と一体化しているネコ本来の姿がありました。会津の人もきっと同じように素晴らしい自然を感じながら育ってきたのだろうな、と。人に余裕があるところには、ネコも余裕があります。だから僕は会津で良いネコに出会えたのだろうな、と思います。
お問い合わせ先
お問合せ先 | 喜多方市美術館 |
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住所 | 福島県喜多方市字押切2-2 |
電話番号1 | 0241-23-0404 |